②2D特急北斗2号:長万部806➡新函館北斗913(札幌発/函館ゆき)
長万部から新函館北斗までは820D普通に乗ると行程が遅れてしまうので、2D特急北斗2号に乗車します。
長万部は函館本線や室蘭本線の分岐駅であり、廃止された瀬棚線の実質的な起点駅だった為、広大な敷地を擁しています。
現在は持て余し気味ですが、駅の西側(下の写真の右側)に北海道新幹線の駅舎(高架駅)が建設される予定となっています。

2・3番線函館方(左が
特急専用ホーム、右が
普通専用ホーム)
2030年度の北海道新幹線札幌延伸時には、洞爺・登別・室蘭方面との乗り換え需要が想定されており、1日4400人の利用客を見込んでいます。
その時の在来線特急のダイヤが気になるところですが、JR北海道が新幹線札幌駅の位置を現駅案から大東案に変更を求めたことを考えると、札幌発着の在来線特急の本数は現在と変わらない若しくは増えるのではないかと思います。

標語「長万部の明るい未来へ」(2021年3月13日撮影)
新幹線建設に伴い、現在の駅舎は解体される予定です。
現駅舎(2021年3月13日撮影)
JR北海道では、特急の乗車口案内に番号を使うことがありますが(新夕張など)、長万部は新得などと同じく、絵柄とアルファベットを使用しています。
まだまだ使えそうに見えますが、登場から約30年経っており、2022年9月末を以て定期運用(
特急北斗)から外れました。
函館と札幌を2時間59分で結び、1994年にグッドデザイン賞・1995年にローレル賞を受賞するなど、JR北海道を代表する車両でした。

キハ281系5両編成の側面方向幕(函館運輸所所属)
シートマップで3号車偶数番D席(海側)を選びましたが、窓割りに失敗しました…。
予想外にガラガラで、これなら自由席でも良いくらいでした。

3号車(普通車/グレードアップ指定席)

薄明光線

キャリーバッグ置き場が設置されていました
函館本線と室蘭本線の上り下りに合わせて、函館ゆきの号数は偶数となっています。

車内電光掲示板
一般国道5号と平行しており、道路が海側に来たり、あるいは鉄道が海側に来たりと、時々入れ替わります。

一般国道5号・噴火湾

穏やかな噴火湾
森では先行列車の遅れの為、4分遅れ(849着・発)。
森駅の東方では、海中に建てられた明治天皇御上陸碑が見えます。

明治天皇御上陸碑(1881年(明治14年)御上陸)
森発車後、北海道新幹線についての自動放送がありました。
(森から先は大沼公園、新函館北斗、五稜郭、函館の順に停まります。)
内容は乗換駅や自動改札機の通り方、新幹線の指定席では検札(車内改札)を省略すること、特定特急券の案内でした。
英語や中国語もありました(他の自動放送と同じですね)。
森〜新函館北斗は風光明媚な場所を通ります。
北海道駒ヶ岳(道内では一般に「駒ヶ岳」)もその一つです。
他には、大沼・小沼があります。

北海道駒ヶ岳
新函館北斗には2分遅れで到着しました(915着)。

車内電光掲示板
乗り換え客がそこそこいました。
乗り換え時間が20分あるので、いろいろ写真を撮ってみました。

2番線(長万部方)
2番線の函館方には1番線があり、新幹線アクセス列車の「はこだてライナー」(
快速・
普通/函館〜新函館北斗)専用となっています。
なお、電化されているのは1・2番線のみです(はこだてライナーは電車)。

2・1番線(函館方)
はこだてライナーは3両編成で全車自由席、ロングシートとなっています(多客時は6両編成)。
その為、アッパークラス(グリーン車・グランクラス)の利用者や指定席(座席)を希望する方は、
特急北斗を利用した方が良いかも知れません。
新幹線特急券と同時購入の場合は乗継割引が適用されますので、普通車自由席160円・普通車指定席420円・グリーン車指定席1460円でご乗車になれます。

733系1000番台3両編成(函館運輸所所属)
勾配緩和線の藤城支線(七飯〜大沼)経由列車は新函館北斗と仁山を通りませんので、注意が必要です。
とは言っても、下り(長万部方面)の貨物列車とごく一部の普通列車(2021年10月現在3本)しか走っていません。
レアと言えそうです(私自身、乗る機会に恵まれたことがありません)。

駅名標

2・3番線(長万部方)
在来線2番線と新幹線11番線(東京方面)は平面乗り換えが可能となっています。

2番線(長万部方)

新幹線乗り換え改札口
発車標